卒業生とその進路

神経刺激電極アレイのCMOS集積化に向けた能動的チャージバランス回路に関する研究


文 清一

2022 年度 卒 /修士(工学)

修士論文の概要

神経系の構造をCMOS集積回路上に再構築し、その応用を開拓するニューロモルフィック工学はさまざまな展開を見せている。本研究は、その逆の視点から、神経系にCMOS集積回路そのものを適応させるインターフェース技術に関するものである。既存の神経刺激器は信号を正確に送り、神経を高精度に刺激することを目的に設計されおり、脳に埋め込んで使用することは電力・サイズ的に困難である。脳に神経刺激器を埋め込むためには、精度を犠牲にして回路面積を小さくし、さらに電力を少なくする必要がある。本稿では、その実現に向けた低電力・小面積の神経刺激CMOS回路を提案する。